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えいがの感想文
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北のカナリアたち
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2012年
監督:阪本順治
出演:吉永小百合
   森山未來
   満島ひかり
   勝地涼
   宮崎あおい
   小池栄子
   松田龍平

北限の地のノスタルジックな物語。

意外にサスペンスという噂を聞き、「告白」のようかなと期待して観ましたが、
やっぱ普通に感動巨編な作りでしたね。


思い出したくない、または、ずっと頭にこびりついてる思い出。
自分を責め続けた20年を経て、それはかけがえのない絆になった。

だんだんと事故の核に近づいていく、
ほんと良く出来てるストーリー。
自暴自棄の警官はちょっと違和感アリだけど。




生徒役の俳優陣6人豪華!!そして、凄すぎる!
もっと見せてよ。と感じるほど。

吉永小百合ブランドって、すごい〜。
もう、いるだけでいいんです。
演技が昭和だとか、表情が乏しいとか、声が通らないとか、
そんなのはどうでもいいんですよ。
品格と、年齢不詳(良い意味で)加減と。他に最適な女優さん思い浮かばない。

まあ、浮気という不貞をするようにはどうしても見えなかった。
いつだって清く正しい。影のないイメージ。



ラストは感動でしたが、
もっと面白い作りにできただろうな〜と思ってしまう。
サユリストの年代向けだとこれが最高なんだろう。


☆☆・・・
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# by pretty_kitten | 2012-12-06 18:21 | Movies*か
わたしを離さないで
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2010年/イギリス=アメリカ
監督:マーク・ロマネク
出演:キャリー・マリガン
   アンドリュー・ガーフィールド
   キーラ・ナイトレイ







ネタバレはしないでおきます。


ショックを受けました。

フィクションではあるけど、この残酷な世界と、
そこに生を受けた若者たちの宿命。無垢な心。やりきれなさに。



イギリスの田舎に佇む寄宿舎「ヘールシャム」。そこで暮らす少年少女たち。
キャシー、ルース、トミー3人の日常。
その後の「コテージ」での生活。
そして、その後。

彼らがこの世に生を受けた目的ははっきりしている。
ただ一つ。
ありえない。人間が介入してはいけない次元のこと。


キャシー、ルース、トミーの子供っぽさは、外界から閉ざされた環境で育ったから。
ティーンエイジになってもやること話すことが子供っぽい。
それが彼らの人生の全てなのか。


設定はSFなのに、ヒューマンストーリー。
似たので「アイランド」もあったけど、あんなにぶっ飛ばない。
絶妙だと思うのは、未来が舞台ではないところ。少し過去の話。
もしも人間が誤ちを犯していたら、こんな世の中になっていたかもしれない。
未来こうなるのかも。の空想ではなくて、現在こうだったかも。の恐怖。


この3人は、達観した素晴らしい人間でも、どうしようもない人間のクズでもなんでもない、
嫉妬して、怒って、人をけなして、でも謝って、落ち込んで。
「ごくごく普通の感情を持った人間」として描いているところが肝になってる。
キャシーの主観で語られるのもよい。

彼らは救われることもなく、使命を全うする。
観終わって心底後味が悪いのですが、
過去の人間は足を踏み外さないで良かった。と思うのが救い。

いろいろと考えてしまいます。
提供を受ける側の心情は?ポシブルはどんな人達?どんな気持ち?どんな仕組みなの?
そんな説明はなく、行きつくところ、生命って?を考えさせられる。



のどかなイギリスの田舎風景。どんより曇った海辺の街。
静謐できれいな映像の中、キャリー・マリガンの繊細な演技が良かった。
主演にしては地味目かな?という第一印象は一蹴されました。




ショックをうけたついでに原作も読みました。
作者はイギリス文学ながら日本人、カズオ・イシグロ。
映画と同じで、このシステムに関しては触れてなく、
3人の子供時代から細かく積み重ねられる数々のエピソード、細かい心情の描写が全て。
それだけ3人の世界の狭さを物語っている。


原作読んだ上で、映画は良く作られてると感じました。
空気感を上手く表現していて、残酷さを盛り込み、何よりキャスティングが良い。

☆☆☆☆・
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# by pretty_kitten | 2012-07-09 12:53 | Movies*わ
食べて、祈って、恋をして
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2010年/アメリカ
監督:ライアン・マーフィー
出演:ジュリア・ロバーツ
   ハビエル・バルデム
   ジェームズ・フランコ




自分探しの旅で、イタリア、インド、バリかあ…


まあ、いいけど…。 

でも、あまりにも浅い志。。


と、妬み入りの冷めきった眼差しで観てましたけども、
ハビエル・バルデムが登場した瞬間に、ちょっと心拍数上がった自分がいました。
ひとり旅中に、あんな男現れたら…。

結局、男掴んで終わりって、。
結婚や年下の男との恋愛には懲りたけど、でもやっぱり男に依存してしまうって。
それ目的やったんかい。


けど、言えるのは、
これまでの生活から離れて、
違う国で、違う文化と価値観を体感するのは、いいですよねえ。
視野を広げるということは、自分をも見られるということ。

現状に失望してるより、積極的に幸せになれる道に飛び込んじゃう。
んー。そうしちゃってる女って、多い気がする。
男性よりは、身軽。
だから、こんな作品が作られるのか。


ジュリア・ロバーツ、泣いて、笑って、ほんとうに感情豊かで、いいです。
見てると、スカッとする。

☆☆・・・
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# by pretty_kitten | 2011-12-19 18:39 | Movies*た
マザーウォーター
c0071676_20405659.jpg2010年
監督:松本佳奈
出演:小林聡美
   小泉今日子
   加瀬亮
   市川実日子
   光石研
   もたいまさこ
   永山絢斗



京都が舞台ということで、
これまでの荻上直子作品の中ではやや現実味がある。
監督は荻上さんではなかったですけど。

女性の生き方というテーマはどれも共通しているけど、
この作品では、その土地に暮らすこと。に焦点が当てられている。


この土地で、自分の夢を叶えて、自分らしく暮らす。
ではなくて、
この土地だから、自分はこれをやろう。こう暮らそう。こう生きていこう。

これ、大きな違いですね。

変に自分らしさに固執しちゃう女達に喝を入れてるかのような。
こんなに柔軟に、いい意味で流れに身を任せられる人って、いいなと思う。

人は、周りの人と、住んでる土地に、大きく左右されるんだな。と。
それなら、もっと自分の暮らす場所について、考えるべきなのかな。



水のきれいな街だから、おいしいウイスキーだけを出そう。
おいしいお豆腐を作ろう。
おいしいコーヒーをいれよう。
と、柔軟に生きる女性たち。
これまでいろいろあったんだろうな。で、今後もあっさり生活変えちゃうんだろうな。
流れる水の如く。


時間がゆったりと流れていて、
吟味された自分の好きなモノに囲まれ、いい感じで適当で。

私は、本物・本質を見極める人を尊敬するし、そんな人になりたいと思って生きてる。
けど、つい効率、時間、値段とかに負けてしまう。
ああそうなんだよな。私、こういうところにこだわって生きたいんだったよな、と、
思い出したような。
ここに価値を感じる人間でありたいのよ。

実際、彼女らのように生きるには、、迷いがあるんだね。吹っ切らないと。


「めがね」のキャスト+キョンキョン、でした。
飯島奈美さんのごはんは、もう間違いない。おいしそう。

人によっては退屈極まりない作品ですが、
私にとっては、小物、ごはん、所作、想い、生活、風、もたいまさこ(笑)、
退屈に感じる暇もなく面白く観られた。

おいしく入れた水割りが飲みたくなりました。

☆☆☆☆・
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# by pretty_kitten | 2011-12-14 20:45 | Movies*ま
キャラメル
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2007年/レバノン=フランス
監督:ナディーン・ラバキー
出演:ナディーン・ラバキー
   ヤスミン・アル=マスリー
   ジゼル・アウワード
   ジョアンナ・ムカルゼル





レバノン映画は初。

ベイルートのエステサロンで繰り広げられる、5人の女性の群像劇。
不倫、老い、結婚、同性愛…
それぞれの事情を抱えているのだけど、
女であるが故のことで、どれもこれも女ならばぐっと興味あるエピソードばかり。


レバノンならではの、生活に根付いた様々な宗教が見えた。
異性と宿泊するのは夫でなければいけなく、身分証明が必要だったり、
結婚までは純潔でなければいけない。など。
一見、おしゃれを楽しんで自由に見えるけど、
イスラムの女性は、いろんなことを我慢してる。ってことがわかる。

だからなのか、あきらめの空気が漂ってる。

女を楽しみながら、女である哀れさを描いてるのですね。

男性や家族や社会情勢に責任があるとは言っていなく、
ただただ、女だから。という視点で。


結末は、んー。そうだなー
5人それぞれだけど、若干きれいにまとまりすぎたかなー。

老いた姉を世話してる妹の、泣きながらメイクを落とすシーンは、、きました。
それと、閉経した女のトイレでの行動も。
見てられない。
想像したことのないその感情に、気持ち揺さぶられた。



キーカラーはピンク。
ビビッドからモーヴかかった淡いピンクまで、
洋服、ネイル、ヘアカラー、インテリア。あらゆるところで使われて華やか。
ああもっと女らしいおしゃれすべきかな。なんて思ってしまう。

停電の演出は効果的。
乾いた空気感もいい。


監督は女性に間違いない。と思ってたら、なんと主演のナディーン・ラバキーなんですか。
あの色気はうっとりするほど。


なにげに観たけど、大当たりだった。
ま、ある程度の年齢の女性限定でしょうね。


FYI. レバノンでは柔らかいキャラメルを脱毛に使うのだそう。


☆☆☆☆・
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# by pretty_kitten | 2011-09-29 14:38 | Movies*か
抱擁のかけら
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2009年/スペイン
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:ペネロペ・クルス
   ルイス・オマール
   ホセ・ルイス・ゴメス





アルモドバルにしては、割と古典的なお話に感じた。
が、やはりどろどろで大人な恋愛劇を、
アルモドバル流の軽いタッチで、
過去と現在、レナ演じる劇中劇、Jr.の盗撮映像が入り交じり、
またもや、えも言われぬ独特な作品になってました。

自由のない富豪エルネストの愛人レナと、マテオの恋愛。
三人とも、傷つき、とても悲しい。
女は金で自分のものになるって思う男がいるってことが、悲劇の原因だよね。
愛と憎しみって、すぐお隣にあるものなんですね。


んー、でもねー、過去作品と比べるとどこか物足りなかったかな。

そして、ペネロペのためのアイドル映画のようでありました。
儚くも情熱に溢れた、ヘプバーンのセクシー版。



アルモドバルは、自由を無くした女性を描く人ですね。
悲しみ。あきらめ。でも、したたかな。
今回は、再生されたフィルムによって蘇った一人の女の人生を讃えている。


独特の色彩感と雰囲気は健在でした。


☆☆☆・・
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# by pretty_kitten | 2011-08-24 18:51 | Movies*は
(500)日のサマー
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2009年/アメリカ
監督:マーク・ウェブ
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
   ゾーイ・デシャネル







恋に憧れてる男が、その気もない女とつきあうことになる。

恋愛モノとしては感情の盛り上がりがなく、淡々と500日間の時系をいったりきたり。


不思議な映画だなあ。というのが第一印象。
そして後で思うことは、ここあえて物語にするとこじゃないでしょ。ってこと。
サマーと別れた後の運命の女性との恋愛が、恋愛映画の王道としてお話になりやすいよね。

これは、連綿と世界中の男女が体験し続けている、
「本当の恋ではない物語」を、あえて描いているのか。

やがて、本物の相手を見極められる男になる、恋愛学習の一コマ。
こんな恋愛もムダではないのだよ。って。
現実ではこういう体験ありふれてる筈なのに、
映画としては、あまりないですね。


恋愛に悩める若い草食系男子をそっと応援してるかのような。
女性は共感できないだろうし、食いつく男性も少なそう。
ターゲット狭くて、いかにも単館系ていう感じ。



ゾーイ・デシャネル、男ウケして女に嫌われそうなタイプの不思議ちゃん、ぴったり。


洒落た雰囲気で、重くなく、後味サッパリ。
すがすがしい。
こんな恋愛映画もいいね。

☆☆☆・・
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# by pretty_kitten | 2011-08-06 14:37 | Movies*か